左側臀部から脚の痛みを訴えて来院される。
通勤電車で立っていると脚の痛みがきつくなり、
長時間の座り仕事が続くとさらに悪化するとのことだった。
最近になって仰向けで寝ていても症状が発生している。
仕事はデスクワーク、運動は最近ジム通いを始めた程度で、
昔からとにかく体が硬いそう。
○初診にて
股関節と腰椎周囲の筋肉に過度の緊張があり、
可動域が狭く、前後左右のバランスが乱れていた。
仰向きに寝た状態にて、左下肢伸展時の痛みあり。
左臀部にある筋群の圧痛と同意に下肢に放散痛あり。
○治療
まずは過緊張のある筋肉にアプローチ。
横向きに寝た姿勢から手技治療をスタート。
筋肉の硬い所に圧がかかると、太もも裏から下腿部まで痛みがあり、
徐々に緊張が柔らぐにつれ放散痛は消失した。
腰椎部から胸椎部にかけてストレッチを施す。
○治療経過
通院頻度は週に一回とした。
治療開始から3週間経過したころから症状の改善が感じられ、
長時間座位になっても問題なく仕事が出来るようになった。
立位での下肢痛は軽度残存する。
就寝時、仰向けで寝られるようになり、以前より疲労度も改善した。
○まとめ
30代から40代の働き盛りの世代で、
ここ数年間テレワークが推奨されたこともあり、
デスクワーク中心の方は特に、以前に比べて腰痛、首痛などが
増えているように感じます。
毎日の生活の中に、ウォーキングやストレッチ、体操や筋トレなど、
身体のバランスを整える時間が必要と思われます。
整骨院では、
徒手治療で或る程度改善した後、引き続き経過を見ながら
自宅でできる体操や健康法などを提案していきたいと思います。