腰痛 60代男性 市民ランナー

ランナー歴約5年で、ハーフマラソンから挑戦し、今や100キロを超えるレースにも挑戦できるほどになられた患者さん。

走り始めた当初は脚のケガ(足裏の筋膜炎と膝の腸脛靭帯炎など)などで来院されていたが、最近は腰痛を訴えられることが多くなった。

 

○症状

起床時の動作や、長時間の座位姿勢で腰痛が発生しすぐに動き出せない。しばらく動いていると和らぐので走ることは可能。

左右の股関節に可動域の差があり、左臀部の過緊張が見られる。

腰部から背部の脊柱起立筋にも過緊張による圧痛が見られる。

 

○治療

炎症のある部位から離れた筋肉から治療し、徐々に痛みの感覚が和らぐにつれ過緊張にあった筋繊維にも適度な刺激をあたえ、股関節と腰椎の連動性を高める。

股関節周囲のストレッチと指圧を組み合わせた手技を継続的に施術する。

 

○おわりに

患者は週末以外はトレーニングが出来ず、また長時間のデスクワークと通勤のため、どうしても腰を痛めやすい生活になりやすいように思われる。

競技力は年々飛躍的に向上しており、元来の体の強さはすばらしいので、今後もランニングフォームを改善したり、さまざまな刺激を体に与えることで今ある腰痛などは改善されると思われる。

 

 

 

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ゴルフ肘 50代女性 主婦

左ひじの痛みを訴えて来院された50代主婦の方で、

ゴルフ歴は2年ほど、

子育ても一段落して最近一層ゴルフ熱が高まった矢先に肘痛が発生。とにかく早期回復したいとのことであった。

一般的にゴルフ肘といわれるものは、肘の内側に発生するものをいうが、今回のケースは肘の外側に痛みが発生しており、いわゆるテニス肘にあたるものである。

実際は右利きの人がテニスをして、バックハンドで打つ際に肘の外側を痛めるケースが多いためにそう分類されたと思われるが、

ゴルフの場合は両手でクラブを握っているので、右利きの人がスイングした際は、右ひじの内側か左ひじの外側を痛めるケースが多い。

いずれにせよ、損傷した際の動作を分析し痛めた筋肉を特定しながら治療することになるので、今回の症例はあえてゴルフ肘とした次第である。

 

○症状

左手でゴルフクラブを握った際に、手首を動かすいわゆるコックの動き(フライパンを動かすのと同じ動き)で肘の外側に痛みがある。

前腕外側の筋肉に張りと熱感がある。

痛みで肘を伸ばしきることが出来ない。

 

○治療

徒手で肘の動きにかかわる筋群を治療し、

同時に腰部から股関節周囲、背部から肩甲骨周囲もセットで治療する。

 

○経過

10日間計4回の治療でゴルフクラブの重みを支えられるほどに回復した。

今後は練習量を調整したり、無理のないスイングを習得することが大切だと思われる。

 

 

 

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