膝の痛み:60代男性 自営業

ゴルフプレー中に膝の調子が悪いと相談を受ける。
2~3ヶ月前から膝に痛みがあり、病院で水を抜いたりしながらゴルフは続けているが、なかなか治らず困っているとのこと。
プレー後に膝を見せてもらうと、関節に水が溜まり曲げ伸ばしが出来ない状態であった。
ゴルフは休みたくないとのことだったので、整骨院での治療を試してみてはと当院をご紹介して、翌日来院される。

◆初診時の様子

左膝関節に屈伸時の痛みと可動域制限があり、歩行の際は膝を伸ばすことができず、軽く曲げて荷重することで痛みを避けていた。
膝関節の内側と膝蓋骨周囲に圧痛があり、関節内に水腫(関節内に水が溜まった状態)がみられた。
大腿部、下腿部、股関節、骨盤、腰背部にも過緊張があり、膝の痛みを避ける動きをしていた。
日常生活にも支障がある状態で無理をしてゴルフをした結果、関節の炎症が悪化し自然治癒が困難になった。

◆治療

基本はアイシングや包帯固定、テーピングなどを施し、安静を保つことが第一と思われた。
しかしながら患者さんはゴルフをしながら治したいと希望されたので、私の治療内容を理解していただいた上で、ゴルフを休まずに通院することになった。
まずは日常生活やゴルフでの動作を解析し、改善出来るところを見つけ、なるべく負担の少ない動作を指導。
治療は週に一回は必ず来てもらった。

マイオセラピーで大腿部筋群の過緊張を和らげ、ストレッチで股関節の柔軟性を回復させた。
同時に体幹や肩甲骨周辺の可動域とバランスを調整。
膝関節周囲のテーピングを施し、持続的に圧を調整。
テーピングの効果が徐々に現れ、水腫は2~3週間で自然に吸収され、歩様は改善された。
ただ、治療中もゴルフに行く回数が多くなった時は再度炎症が起こることから、3ヶ月程は同じ治療内容を根気よく続けた。

そして治療開始から4カ月後には、膝関節の屈伸痛と可動域制限が軽減し、筋力も8割以上回復した。
膝関節内側の圧痛は若干残るが、プレーに支障はなくなった。

治療開始から現在まで約6カ月になるが、週に2~3回のペースでゴルフが可能となり、プレー中の痛みは消失した。
再発予防と経過を観察するために2週間に一回は来院を継続している。

◆終わりに

男女共に、膝関節の痛みで来院される方は50〜70代の年齢層に多く見られます。
傷める原因は外傷(靭帯損傷や半月板損傷など)を除き、殆どは日常生活動作で起こり、始めは我慢しながらいずれ治ると思ってそのまま放置し、ひどくなってから慌てて医療機関を受診するケースが多いようです。

膝痛を起こす原因としては、
・過去に腰や首を傷めて姿勢が悪くなった
・産後に骨盤が不安定のまま固まった
・座り仕事が多く歩く量が少ない
などがあり、気付かない間に骨盤や脊柱の動きが悪くなり、次第に股関節の柔軟性がなくなり、結果として膝に繰り返し過度の捻れが発生して起こると考えられます。

関節周囲の軟部組織(関節包や軟骨、筋、腱など)は炎症が続くと次第に変形し、炎症を繰り返すと可動域が制限され、筋力が低下し歩行に支障が出ます。
今回のケースは比較的初期の段階で治療に取り組めたので、関節の変形までには至らず、順調に回復しました。

ゴルフをしていなければ、治療開始が遅れていたかもしれないので、結果としてゴルフをしていて良かったと思います。
膝痛は長期化すると変形が酷くなり、最後には人工関節置換術も余儀なくされるので、痛みを我慢せず早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。

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