玉突き事故により追突され、同時に前方に衝突。
頸椎ほか3か所を負傷。
救急で処置をしたあと数日経って整骨院受診される。
初診時
全身打撲のような状態で、心身ともに最悪。
事故の恐怖感が先立ってしまい、患部の状態を細かく把握するよりも、
少しでも安心感を与えられるようにゆっくりと優しい施術から始めた。
経過観察をしながら、痛みや可動域制限のある部位から改善方向に施術。
施術開始から6カ月間で可動域制限は改善し、メンタル面もかなり前向きになった。
交通事故治療は被害者の方が事務的な負担や治療に要する負担が多く、
事故から数カ月は元の生活に戻れないことが多い。
いわゆる「鞭打ち症」になると、患部の損傷だけでなく関連する部位に不調が出現し、治療が難しい面もある。
まずは患者さんに寄り添い、1日も早い回復のために施術すると同時に、
事故をして負った恐怖や痛みがトラウマにならないよう、
メンタル面も考慮することが大切である。