◆初診時

 

左股関節に痛みを訴え来院。

ラグビーの試合でタックルを受けて踏ん張った瞬間、股関節前面に痛みが発生。

しばらく痛みに耐えながらプレーしたが試合途中で交代し、後から痛みが増強。

自宅でアイシングをするも、翌朝からまともに歩かれない程になった。

1週間前から股関節に痛みがあり、他院にて治療を受けながらプレーを継続していたとのこと。

 

◆診察

 

股関節を伸ばすことが出来ずに、前かがみになって左足は踵をつかないように歩いていた。

ベッドに上向きに寝ても股関節は伸ばすことが出来ず、膝下に枕を敷いて膝と股関節を軽く曲げた姿勢で痛みを回避していた。

触診にて、股関節前面に鋭い圧痛あり。

 

◆治療

 

初診時、炎症の程度が酷く、骨折の疑いもあるので、先ずは整形外科で検査を受けてもらう。

診断の結果、骨折は無く、筋肉の挫傷とのことであった。

整骨院にて損傷部位を特定し、可能な範囲で手技治療法を施し、患部の回復を計った。

テーピング、包帯固定、アイシング処置を行い、安静を指示した。

 

◆予後

 

負傷日から1週間で痛みは軽減し、プレー可能となった。

 

◆考察

 

負傷した状況から、当初は腹斜筋や鼠径靭帯の損傷を疑った。

整形外科での診断は腸腰筋の損傷と言われるも、運動学的に痛みの発生する体勢と辻褄が合わなかった。

当院では「爪先立ちで股関節屈筋位での歩行」に注目し、損傷部位を特定した。

まず、膝の屈筋位は大腿直筋より発現する痛みを緩和する体勢であり、

爪先立ちは、膝と股関節を曲げながら歩く時に体が落ち込まない様にする動きであった。

そのことから、「大腿直筋起始部の損傷による股関節前面痛」と考えた。

痛みを我慢してプレーを継続したことで、一時的な炎症が発生したものの、1週間で復帰出来たことからして、損傷の程度は軽く済んだものと思われた。

痛みを訴える患者を目の前にして、冷静に運動学や解剖学に基づいて考えることで、理解出来た症例であった。

 

 

 

大阪市城東区蒲生四丁目駅から徒歩30秒の「こう整骨院」
体の不調、肩こり、腰痛等、どうしても治らない痛みを徒手治療法で解決。
スポーツ選手やアスリート、会社帰りのサラリーマン、OLの方にも人気の整骨院です。

◆Webサイト：http://kou-seikotsuin.com/
◆電話でのお問い合わせ：0120-089-112
◆営業時間：平日10：00～13：00・16：00～20：30
　※水曜は午前のみ、土曜の午後は14：00～18：00
◆定休日：水曜午後・日曜・祝日
◆住所：〒536-0004　大阪府大阪市城東区今福西3-1-7
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◆駐車場：無料駐車場が2台分ございます
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◆初診

左足首に痛みを訴え来院される。

スノーボードをした時、左足に体重をかけると痛みがある。

日常では特に痛みがない。

捻ったりした覚えはない。

以前から足首に違和感は感じていたが、最近になって痛みに変わってきた。

シーズン中は週に２〜３日ぐらいゲレンデに出て、スノーボードの新しい技術を習得したり、子供に指導したりしている。

 

 

◆診察

左足首に腫れとむくみがあり、関節内の水腫もあった。

左下肢と腰殿部筋群に過緊張あり。

関節の可動域に異常あり。

内外反や底背屈の動きで痛みなし。

 

◆治療

 

徒手治療法で腰殿部から下肢全体の過緊張を和らげる。

足関節の関節面に対し軸圧をかけ、アライメントを調整する。

頸椎や胸椎、肩甲骨周囲の可動域を改善する。

 

 

◆指導

股関節の動きを意識した体重移動を指導。

スノーボードでのジャンプを禁止。

 

 

◆おわりに

今回は、スノーボードをして足関節捻挫を繰り返したため、関節包や関節軟骨に炎症が起きやすくなった。

また、痛めた関節に荷重をかけた際、関節周囲筋にも炎症や過緊張が発生した。

患部の治療と、正しい体の使い方を伝えることで、早期に回復することが出来た。

足首や足裏、足の指におこる痛みで多い症例は、

・外反母趾

・モートン病

・足裏筋膜炎

・踵骨炎

・アキレス腱炎など

いろんな病名に分類されるが、

痛みの原因についていろんな角度から演繹することで、根本的に問題を解決することが出来ると思う。

今後も、足のけがや障害に対し、なるべく外科的な処置をせずに治療にあたりたい。

また、患者が痛みを改善する過程を経験とすることで、健康面や競技力向上に繋げたい。

 

 

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◆初診にて

肩こり、頭痛を訴え来院。

慢性的に肩こりの症状を持っており、さらにきつくなると頭痛まで発生するとのこと。

痛み止めを服用しながら仕事を続けている。

最近職場と住まいが変わったこともあり、さらに緊張・ストレスが多い。

これまでも他の整骨院での治療を受けていた。

 

 

◆診察にて

座位で頸椎の動きをテストするも、特に痛みや可動域制限はなかった。

次に上向きに寝て下肢挙上テストをする。

左大腿部後面からひざ裏にかけて、引っ張られるような痛みがあった。右側は痛みなく、明らかに左右差があった。

腰椎部の可動域テストでは少し硬さは感じるものの痛みなく動いた。

触診にて、後頭下筋群がむくみ、圧痛と側頭部に放散痛あり。

胸椎の動きが悪く脊柱起立筋に過緊張あり。

腰殿部筋群にも圧痛と過緊張あり。

 

 

◆治療

徒手治療法で脊柱起立筋の過緊張を和らげ、胸椎の動きを整える。

ストレッチで殿部から下肢の可動域を改善。

最後に頚椎から後頭下筋群を重点的に治療。むくみが改善される。

自覚症状が首と肩のこりと頭痛であったが、全身の治療を行うことで問診時には訴えなかった腰痛歴や既往歴のことも聞くことができた。

 

 

 

◆おわりに

典型的な緊張性頭痛であった。

患者さんは過去にも徒手治療の経験もあり、筋肉に対する治療で症状が改善することを理解していたので、徒手治療法がうまく適応出来た。

局所の治療だけでなく、全身のバランスを整える治療がより効果的ということを理解していただけた。

今後は、患者さん自身の力で身体作りが出来るようなり、根本的に治癒にたどり着けるようサポートしていきたい。

 

 

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◆初診時

アキレス腱の痛みで来院。

1週間前にバスケットボールをしていて痛み出す。せっかくの試合だったので最後まで痛みを我慢してプレーしたが、帰り道はまともに歩けない程の激痛であった。2、3日でゆっくりと歩けるようになるも、痛みが未だ残るのとのこと。

週末に月1回はプレーするが、日頃はデスクワークが多く運動不足になりがち。

 

◆診察

左アキレス腱周囲内側に強い圧痛を確認。

荷重時及びストレッチにて痛み増強する。

左右の脚を比べてみても、明らかに左のハムストリングスと腓腹筋に過緊張があった。

 

◆治療法

患者さんに左脚が下になるよう横向きに寝てもらい、ハムストリングスと腓腹筋に徒手治療法を施す。

患部となるアキレス腱から直ぐ下、筋と腱の移行する部位を重点的に治療。

ストレッチ運動で腰や股関節周囲の可動域も改善。

所要時間約20分程で終了。

それから3日後に再度来院。

日常生活レベルではほぼ痛み無く過ごせたとのこと。

2週間後に試合があるそうなので、しばらく加療しながら少しずつ動いてみようとなる。

 

◆まとめ

典型的な週末プレーヤーに起こりやすい症例である。

スポーツ経験がある方は、良い動きのイメージが記憶にはあるものの、実際には再現出来ず,無理に踏ん張ってケガをしてしまうことが多い。

世代的に忙しい人が多く、簡単なことでないとは思うが、長くプレーするためには日頃のトレーニングや身体のケアが必要である。

当院でもスポーツや日常生活動作でのケガの予防に対し、体の使い方やトレーニング法なども色々とアドバイスができるので、是非ご相談ください。

 

 

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◆来院までの経過

前日の午後、自転車に乗っていて左膝に違和感を感じるも、その後自宅で就寝時まで痛みなく過ごした。

受診当日、駅で電車を待っていて座っていたところ、立ち上がる際に突然左膝に激痛が起こる。

電車に乗ったものの痛みは収まらず、降りた駅で1時間程様子を見ていた。

仕事が出来そうにないので職場に事情を説明して休みをとって、売店で傘を買って杖の代わりに使いながら電車に乗って整骨院にたどり着く。

 

 

◆症状

左膝内側に激痛があり、足をついてまともに歩けない状態。

全体に腫れがあり、膝屈曲90度で痛みがあった。

安静時でもズキズキと疼く痛みあり。

 

 

◆治療

ハムストリングスに過緊張と圧痛あり。これは痛みをかばいながら無理に歩いたことで起こったと判断して、徒手治療を施す。

続けて、膝内側の関節裂隙に強い圧痛点があり、内側半月板や関節包、内側靭帯に繋がりのある筋肉に徒手治療を施す。

最後に膝の軸に圧をかけ治療を終わる。

激痛は消え、何もなかったかのように歩行可能となった。

翌日、念のため来院される。その後は安静にして過ごし、痛みはなかったとのこと。

 

 

◆おわりに

痛みが膝内側に限局していて、負傷後すぐに治療出来たため早期に痛みを静めることが出来た。

原因として、前日に自転車で１時間程走った際に軽微な炎症が発生後、さらに翌日になって座位から立ち上がる際、関節に過度な力がかかり強い痛みが発生したと考えられた。

治療としては、スポーツや交通事故などの外傷とは違い、強い外力がかかったケースではないので、筋肉に対する徒手治療のみで対応出来た症例であった。

膝内側におこる痛みには、解剖学的に大腿四頭筋、薄筋、縫工筋、半腱様筋、半膜様筋などの過緊張がかかわるので、適切な方法で治療ができれば、関節の痛みを消失させることが可能です。参考になれば幸いです。

 

 

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